難読漢字

 クイズ流行りのご時世とはいえまたまた難読漢字をお上が持ち出して国民に漢字教育を始めた。

 『改竄』、『忖度』ときて今度は『俯瞰』ときた。

 改めて国語辞典で確認すると、『物事を高みから見て判断すること』のようである。

 今回の日本学術会議メンバーのもめごとで総理をはじめ役人たちが盛んに、「総合的、俯瞰的に判断した結果である」とオーム返し、馬鹿の一つ覚えのように繰り返しているのには笑いが止まらない。

 学術会議のメンバー交代の内6人を任命しなかったことの理由が、総合的、俯瞰的に判断したということのようであるが、どこが総合的か、その人の一断面しか見ていない、俯瞰的どころか地べたを這ってその人の業績などは何も見ていない、専門的分野の業績は評価してない、これでよくも俯瞰的などといえたものではある。

 こうやって3年ごとにスクリーニングしていくと9年後には学者先生も忖度病にかかり物言わぬ学術会議になり、軍事研究予算を嬉々として受け取り、せっせとそのお先棒を担ぐようになる。

 今の事態が本当に危機と感じるなら学術会議の他のメンバーも社会科学の先生のみならず理科学系の先生たちも声を上がるべきと考える。

 どこかで声をあげているのであろうが難聴気味のjiseiの耳には届かない。