李下に冠・瓜田の履

 昔の人はいいことをいう、『李下に冠を正さず、瓜田に履を納れず』、モモの木の下でかぶり物のひもをなおそうと手をあげると遠くから見ている人はモモをとったと思う、ウリの畑でしゃがんで履を探すと遠くで観ていた人は瓜を盗ったと疑う。

 要するに疑わしいことはするなという戒め。

 というのは昨日の報道でまたまた総務省関連の接待疑惑、今度は前大臣にまで及んだ。

 野田聖子元総務大臣、高市早苗元総務大臣、大臣在職中にNTTの社長のごちになったという文春の報道が出た。

 二人とも接待ではない、プライベートでお付き合いしたものでやましいことは無いと開き直っていた、これはやはり李下に冠を正しただけではなさそうな気がする。

 総務大臣といえば通信事業者であるNTTに対する許認可権を持ったお役所の大臣、その役所の大臣がお呼びがかかったとはいえ、世間話をするためにのこのこ出かけていくか、呼ばれても立場上お断りするのが筋というもの。

 大臣がこれだからその下で学習した部下が偉くなっても上に倣う、一連の根っこはこの辺にある。

 これは総務省の中にまだモモを食べ、ウリを喰った人がいそうな気がする。

 あとから金を払えば済む話ではない。

 野田氏、高市氏、数少ない女性国会議員の古株、二人とも縷々弁明しているようだがモモの木の下で手を上げたと世間に見られても仕方がない。