助手席

こんなこと、以前にも書いたような気もするが・・・。

 テレビで、若いタレントさんが、「俺が彼女を助手席に乗せてさぁ・・・」と言っていたのを聞いて、おやと思ったのは『助手席』という言葉はとっくに死語になっていると思っていたからである。

 今の若い人で『助手席』意味を分かる人がいるのか、それとも日本語の名詞としてちゃんと残っているのか。

 またまた昔の話で恐縮ですが、そもそも『助手席』とは現在ほどまだ車の技術が確立する前、60年代ぐらい前には車、自動車には『助手席』という場所があった。

 まだ車のエンジンの始動のためのセルモーターがついていないのがふつうであった、ついていてもバッテリーの性能が悪くあまり頻繁にセルモーターを使用するとたちまちバッテリーが上がってエンジンを始動できなくなった。

 そのため車には手動でエンジンをかけるクランクシャフトという部品がついているのがふつうであった。

 この手動で始動するときには運転手の他に車の前方でクランクシャフトを回してエンジンを回し駆ける人、即ち助手が必要であった。

 エンジンがかかればこの人は運転席の横の席に座っていればよかった。

 その名残りで今でも運転席の横を助手席というのであろう。

 また、貨物自動車では今のようにフォークリフトというようなものはないから荷物の積み、卸しは主に助手の仕事であった、移動中は助手はただ乗っているだけでよかった。

 大型貨物自動車の運転手は田舎では高度な技術を持ったエリートであった、今では『運転手』であるが昔は『運転士』といわれた時代もあった。

 電車は今でも『運転士』である。

 クランクシャフトが純正部品から無くなったのはいつごろからであろうか。